

初見は学生の頃。家事に疲れ果て、「ママ、家でするっ」ゆうてマンガ喫茶にこもり、8時間かけてリピ読してきたところです。
何度読んでも、日常を忘れさせてくれる面白さ♪

「oz」「獣王星」「花咲ける青少年」と、樹なつみ先生の作品世界にどっぷり浸った中で手に取った「八雲立つ」。

ファンタジー要素低め、キュンもなし、なのでどうかなーと思ってたけど、
やっぱり樹なつみさんの描く世界はキリキリ胸が痛くって、ハラハラしっぱなしで面白いっ。
樹なつみさんの描くお話って、主人公が生き残ってハッピーエンド♪っていう単純なものじゃないので、これ、結末どうなるんやろ~ってまったく読めない。それがね、マンガ読み過ぎてきた側としては、すっごくいい♪
他の作品とは一線を画す、古事記になぞらえたホラーチックな展開。他の作品にはない「鋭利」さがあります。
もうね、プロローグからして壮絶なわけなんです。
主人公である人を寄せ付けないクールな男子高校生、闇己(くらき)くんが可哀そうで、可哀そうで。んで、彼がほんの少しでも微笑んでると、こっちまでキューってうれしくなります。
そしてもう一人の主人公、一服の清涼剤のような、優しみでできてる大学生、七地健生(ななちたけお)。彼の言動に、優しすぎる~って涙腺崩壊です。
男の友情、ってひとくくりにしちゃいけないほど深い絆、真逆な性格2人が心通わせていくのに感動しきり。
「人を信じる」ことの大切さを教えてくれる名作です!

樹なつみ先生にしか描けない、和モノの美しさも必見です。
作品情報(10巻完結)
1992年~2002年に少女マンガ月刊雑誌「LaLa」で連載。単行本は全10巻。
第21回講談社漫画賞受賞。電子版含めた累計販売部数600万部越え。
新シリーズ「八雲立つ 灼」が2018年から白泉社刊行の隔月刊漫画雑誌「MELODY」にて連載開始。単行本は9巻まで刊行。
あらすじ
どこにでもいる平凡な大学生、七地健生(ななちたけお)は、お人好しなゆえに大学の先輩から頼まれ、劇団の脚本づくりのための取材に同行することになる。
行き先は古事記に縁のある、島根県・維鈇谷村(いふやむら)にある道返神社(ちがえしじんじゃ)。ついでにと家族から奉納するように託された刀と共に訪れたその土地で、大地主である布椎(ふづち)家を訪ねる。
そこで出会ったのは、人を寄せ付けないクールな男子高校生、闇己(くらき)。布椎家の次期宗主である彼は、神和祭(かんなぎさい)と呼ばれる秘祭で、壮絶な儀式を行い、前宗主の海潮から神剣・迦具土(かぐつち)を受け取り、宗主となった。
彼は、戦時中に失った6本の神剣を集め、布椎家が1700年にわたり封印してきた怨念を昇華させねばならないという宿命を背負うこととなる。
家族よりも恋人よりも大切な、友。[結末ネタバレ非表示]
怨念とか世界滅亡とか、壮大なテーマで展開していくお話だけど、胸に刺さるのは、闇己(くらき)と七地(ななち)の友情の行く末。
もはや友情なんていう枠超えて、人と人とのつながりとか、想いを通わせあうとか、信じる強さとか、胸にグサグサ突き刺さります。
怒涛のラスト、ほんまに怒涛の展開です。
古事記の世界がパラレルワールドのように、はさまって展開されていくのも、2人の「友」としての深さをあらわしてて。
まあちょいちょい挟まってくるんで、はよ本編いってくれ~って感もあったけどw。これがあるから、濃密なストーリーになってて、2人の絆の深さにつながってて面白いんだなーって思います。

試し読みアリ