

俺tueee系って、圧倒的な力で相手をねじ伏せてることって最近知った、こがねきんぎょです。

年下男子ってええなあってはじめて思うた、名作少女マンガ"きみはペット"。
その作者さんが描いた初のファンタジーマンガ「BAROQUE 〜バロック〜」。8年かけて完結した大作です。
エヴァンゲリオン並みの壮大な概念と世界観で、一気に物語に引き込まれ、クスっと笑って、うるっとなって、最後はキューっと胸わしづかみされて、めちゃおもしろい。

パラレルワールドがあったら?って一度は想像したことありませんか?
ベランダで洗濯物取り入れながら、ふっと夕陽みあげて妄想してまうこと、ありますw
同じ自分だけど、違う人生を送ってる。ちょっとワクワクします。
…このお話の中は、ワクワクよりもハラハラ多し、ですが。
「きみはペット」とはまっったく違うジャンルだけど、やっぱり同じ作者さんでええなって思った同じところが、随所にちりばめられたギャグ要素。 もう一人の主人公トランスは2つの世界の均衡を保つ神なんだけど、歌舞伎揚げせんべい好きで、むっしゃむっしゃ食べるところとか、ちょいちょい出てくる吹き出し以外のセリフがええんです。
複雑な世界観なので、ちょっと眉間にシワよりそうな展開もあったりして。その合間にプっとなる笑いで肩の力を抜けさせてくれるところ、「きみはペット」の作者さんらしい笑いは、ジャンルちごても健在やなあって思いました。
作者情報
作品情報(全6巻完結)
少年雑誌「月刊少年シリウス」(講談社)で2005年から連載された作品。
単行本は全6巻完結。
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あらすじ

幼い頃は神童と呼ばれていたが、熱にうなされ、その頃の記憶を失ってしまった主人公、高校一年生の樺山温(かばやまあつし)。
天才少年だったころの面影はなく、成績もスポーツも普通、女の子にもモテたことはない。
ある日、隣に引っ越してきた美少女、神野翼から、こことは違う世界、パラレルワールドの存在があると告げられる。
2つの世界を救う救世主だと言われた温は、もう一つの世界に降臨する神である美少年、トランスと共に破滅を阻止すべく闘うことになる。
パラレルワールド世界でくりひろげられる、ファンタジー物語。
現実逃避したい主婦のココロをほぐしてくれた、壮大な世界観と笑いのギャップがおもしろい
今風でいうと?俺tueee系?で、あつしが覚醒していく展開かなあと思ってたけど、あつしのキャラは変わっていかないところとか、ちょっと予想を裏切られる感じです。
物語の主軸は「パラレルワールドが癒着してしまう危機が近づき、それを利用して世界支配をもくろむ"ドクター"との闘い」。

あつし、早く覚醒してくれって思うてたっ。
といって、あつしが覚醒して敵を倒す、っていう単純な展開ではなくて。
透過者(パラレルワールドである平行世界に一人しかいない存在)、祝福されし者、忌むべき者、の3人が絡まりあって、世界を、2つの世界で生きるすべての人生を再生していこうとするんです。
いろんな用語?概念が出てくるので、世界観がぶわーっと頭の中に押し寄せてきて、読んでる間は、文字通り「現実逃避」できます。
この作品のもう一つの面白さは、そんな壮大な概念&世界の中で、ぽっと笑いをくれるところ。
めちゃ気弱でヘタレな高校生あつしと、超絶上から目線(神だから当然だけど)で万能なトランス。この2人のかけあい漫才みたいなやりとり、深刻な物語のあいまあいまで、気が抜けてくところが、いい。
んで、2人の友情物語かなあーって思って読むと、それもまたいい意味で裏切られます。
確かに2人には絆ができてくけど、1対1じゃなくて、まわりの人すべてが混ざり合って、優しさとか愛とかで包まれてく感じがして心があったかくなります。
ラスト、こちらの世界とあちらの世界はどうなってしまうのか?それぞれの人生は消滅してしまうのか?

あつしが対称点(こっちの世界の人と同じ人間があっちの世界にもいる)である母を見つけるシーンがあって、うるっっとなりました。
独身の頃は、まったく違う人間になって違う世界でいきてみたいーと思ったこともあったけど、子どもをもつ主婦になってリピ読してみると、現実逃避したいなあって思っても、やっぱり子どもは一緒にいたいなあって、あつしを見てて思いました。
そういう意味では、ちょっと韓ドラの「知ってるワイフ」と感覚が似てるかも。あちらはタイムスリップで大学時代に戻り、結婚をやりなおした世界で、子どもがいなくなってて。。わが子を失ってしまったって気づいたチソンさま演じる主人公が号泣するところ(ちょっときづくのおそない?って思ったけどw)、胸がきゅーってなりました。ってところが似てるのかも。

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