

コロナ禍の中、羽海野チカさんが描いた「手を洗おう」ポスターに、心がぽっとあったかくなってた、こがねきんぎょです。

羽海野チカさんの「ハチミツとクローバー」を読んで、なんて切なくってかわいらしいマンガだろうとファンになり、「3月のライオン」でまたまた虜になりました。
その世界観に落とされている、主人公や登場人物たちの心のセリフが、読む人の心にしみしみ宿っていきます。

全部が詩のごとく、いやもはや詩そのもの、の名言っ
画のタッチは、しゅわしゅわと甘いソーダの中に浮かぶような泡のような感じ、それがまたよくって♪
キャラクターたちの人生ひとつひとつが、本当に存在する人として心に寄り添ってきたり、突き放してきたりする感覚がします。
こんなに優しい絵柄なのに、だからこそなのかもしれないけど、グサッとエッジのきいた哀しみとのギャップが、さらに心に突き刺さってくる、2000年代の名作漫画のひとつです。

ちなみにタイトル「3月のライオン」は、イギリスのことわざ
March comes in like a lion and goes out like a lamb
(3月はライオンのように荒々しくはじまり、子羊のように穏やかに去っていく)
が由来だとか。
気まぐれで予想できない気候、って意味だそう。
原作者情報
| 作者 | 羽海野チカ |
| 主な代表作 | スピカ ~羽海野チカ初期短編集~ ハチミツとクローバー 3月のライオン |
漫画"3月のライオン"作品情報
雑誌「ヤングアニマル」で2007年連載された作品。
テーマとなる将棋学は、棋士の先崎学が監修を務めている。
単行本は累計発行部数1000万部をこえる、2000年代の名作漫画のひとつ。

2017年に神木隆之介主演主演で実写映画化されてます。
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"3月のライオン"のあらすじ
主人公は、中学生でデビューした17歳天才プロ棋士である桐山零(れい)。
交通事故で両親と妹を亡くした零は、父の友人であるプロ棋士に育てられたが、プロになると同時に家を出て、一人暮らしをしている。
孤独な日々の中で、零は同じ町に住む3姉妹と出会い、少しずつ自分をいやし始めていく。
険しく孤独なプロ棋士の道を描いた、ヒューマンドラマストーリー。
映画「3月のライオン前後編」実写ってひどいの?
「るろうに剣心」シリーズの大友啓史さんが監督で、マンガから抜け出てきたような、すっかりイケメンになった神木隆之介さん主演での実写化。
日常を描いた漫画でもあるから実写しやすいやろうし、絶対おもしろいやろと思ってました。

実写化あるあるの賛否両論、ひどいって声もあるみたいだけど、こがねきんぎょ的には前後編とも、よき♪でした。
漫画に流れる"優しい日常"というか、"癒しの空気感"は映画の方は若干うすめな印象でしたが、プロ棋士たちの白熱した試合シーンは、映画「ピンポン」を思わせるような迫力ある映像で、すっごくよかったです。
零の持つ儚さとか透明感とかを丁寧に演じてる神木隆之介さんがよかったし、有村架純さんの力強くってしなやかな演技にハッて心つかまれてもうて、他にも出てくる俳優さんたちのすごさ、実写でみる「3月のライオン」もええもんやなあって思いました。
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"3月のライオン"にみる、孤独を克服する方法

将棋の世界を描いただけじゃない、「3月のライオン」。
主人公の桐山零と一緒に物語を歩いていると、「孤独」をテーマにしているんだなあってことをヒシヒシと感じます。

プロになりたいと小説を書き続けてる私にとって、零は痛みをぐさりと、励みをポンっとくれてました。
小説って教えてくれる人とか導いてくれる人についていけばプロになれる、というものではなくって。
作家のように本を出せばプロ、ではないし、そこからがしんどい道。
将棋の世界も先生とか師匠とかいるけど、結局は自分との闘いなわけで。作家も棋士、どっちもチームワークがあるような仕事ではなくって、ほんまに孤独そのもので。
黙々とただひたすら、答えがあるような、ないようなものをつかみにいく感じ、そこが似てるなあって思って、零に共鳴してまいました。

と思ってみたら、この孤独って、棋士とか作家とかっていう職業だけじゃなくって、社会におればみんな共通な感覚なんやろなあって、主婦としても思ったわけです。
零は孤独の中で、自分自身を否定して、他人との関わりを拒否してきた。だけどそれじゃダメだって気づくんです。だから一年遅れて高校に通うことをきめる。
まわりにいる人達から自分を肯定してもらいながら、少しずつ孤独感を和らげていってるんだなあって。
孤独を克服するためには、自分を認めてあげること、まわりの人とつながってくこと。孤独感の中にいると、そのまま深く深く孤独と仲良くなってまうけど、この2つを受け入れるってめちゃ大事。
難しいけど少しずつ、少しずつやってこって気づかされました。

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